短頭種気道症候群

スタッフの天野です。

 最近は短頭種のわんちゃんもとても人気で、可愛がられている方がたくさんいらっしゃいます。

短頭種とはフレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シーズーなど、鼻の短いわんちゃんたちのことです。

やんちゃで興奮しやすい性格であったり、肥満体型の子は口を開けながらガーガーと呼吸していることも多くみられるのではないでしょうか。鼻呼吸をしていながら、いびき音が聞こえることもあるようです。

これが一般的と思われる飼い主さんもいらっしゃると思いますが、実はその呼吸は「短頭種気道症候群」の始まりかもしれません。

 鼻から気道の入り口である咽頭部までの上部気道が狭くなってしまうため、呼吸がしづらくなります。そのために短頭種のわんちゃんはいつもより強い力で胸を大きく動かして呼吸をしようとします。そうするとさらに上部気道が狭くなり、もっと呼吸が苦しくなります。

短頭種のわんちゃんも鼻で呼吸することを望んでいるのですが、上部気道が狭く呼吸がしづらいため、やむなく開口呼吸を繰り返しているというわけです。

 その状態のまま運動をしたり興奮すると、そのたびに呼吸がしづらく、舌の色が青紫になることもあります。 本人は動きたがらず、体温も上昇していることもあり、時には突然失神してしまうケースも…。

 そうならないために、短頭種気道症候群の中の“軟口蓋の過長”が確認された場合には切除し、併せて“外鼻腔狭窄”(鼻のあなが狭い)のある子は外鼻翼切除も考える必要があります。

軟口蓋過長は麻酔をかけた時でないと確認は難しいのですが、このような症状がある子はほとんどが過長しています。

若いうちに対処しておくことが効果的ですので、早期の避妊・去勢手術と併せて行うことをお勧めしています。

気になっていらっしゃる方は一度ご相談くださいね

*1~2月中は健康月間です☺

軟口蓋という組織が長いと、気道が塞がれてしまい呼吸しづらいので、この組織を切除してあげることで呼吸が楽になります。

出典:interzooインフォームドコンセントガイド

外鼻翼切除をしてあげると鼻孔が広がり、呼吸しやすくなります。

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