こんにちは〜治美です
獣医行動学研究会という集まりがあります。人間の心療内科のようなものです。
不安や恐怖、行き過ぎる興奮、いろいろな精神状態で問題となる行動が出てしまう犬や猫がいます。この子たちの問題を分析して、少しでも生活を良い方向に修正して行くものです。動物だけでなくもちろん飼い主さんや彼らをとりまく社会も幸せになってもらうためのものです。場合によってはお薬が必要な事もあります。けれど、何よりも必要なのは飼い主さんの頑張りです。行動は毎日の積み重ねの中で出来上がって行くものなので、飼い主さんによる練習(行動の修正)が必要なのです。
問題となる行動が出て来たとき、実は身体の病気が隠れていることが多いです。トイレの失敗が増えた時、トイレトレーニングの失敗だと思っても実は膀胱や腎臓の病気だったり。食後に凶暴になるという相談で、実は肝臓の血管の問題だったという事もありました。神経の疾患で人間の強迫性行動の様に同じ行動を繰り返す事をしなくてはいられない疾患もあります。
そして、間違った学習をしてしまったり、恐怖によって攻撃性が出てしまうことで問題となる行動が出る事もあります。
小さな問題が大きな問題に発展する事がとても多いので、気になったら早いうちに相談される事をお勧めします。
そうそう、今回の研修会では、言葉の定義の確認、学習理論などを勉強してきました。
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